読書記録

本の感想や書評、粗筋、引用などの読書記録。1980年生まれ。

せつなすぎた:『将棋の子』

 

将棋の子 (講談社文庫)

将棋の子 (講談社文庫)

 

本書を読むのは2度目だ。初めて読み終えた後も、このブログに書いたけれど、もう一度書く。素晴らしい本とは理解していたけれど、改めて読み返してみると、想像を絶するほどの素晴らしさであった。本書は大宅壮一ノンフィクション賞の受賞作かと思っていたけど、実際には講談社ノンフィクション受賞作であった。

続きを読む

『ある奴隷少女に起こった出来事』

 

ある奴隷少女に起こった出来事 (新潮文庫)

ある奴隷少女に起こった出来事 (新潮文庫)

 

奴隷制というものがかつて存在し、奴隷も実在した。歴史の教科書で習った通りである。しかし、現実の奴隷がどのような気持ちで生活をし、どのような生活をしていたのかまでは教わらなかった。

続きを読む

『ヤノマミ』

 

ヤノマミ (新潮文庫)

ヤノマミ (新潮文庫)

 

読まなければ想像できないような世界がこの世にはある。自分が知っていることなんてほんのわずかに過ぎなくて、そのわずかな知識で判断を下している。なんて頼りない判断であろうか。しかし、どこかの誰かが言ったように、読み終えた本を積み上げた高さの分だけ世界がよりよく見えるようになるのも事実と思う。本書はその想像を絶する世界を教えてくれるノンフィクションだ。自分の当たり前が全然当たり前ではない世界である。

続きを読む

心のビタミンになるような:『こころ痛んでたえがたき日に』

 

こころ傷んでたえがたき日に

こころ傷んでたえがたき日に

 

『友がみな我よりえらく見える日は』が良かったので本書を書店で見つけると迷わず購入した。前作同様、多くの悲しく切ない人生を著者が再構築し、22の物語を紡ぎだす。ほとんどの物語は素晴らしく、心のビタミンになるような本である。

続きを読む

ブラック企業に入らないためにも:『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』

 

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

 

実家で過ごす年末に読もうと思っていた本を読んだ。再読である。面白かったというのは覚えていたけれど、具体的な内容はさっぱりと忘れていた。それでも読み始めると個性豊かな社員の名前や特徴を思い出していく。

続きを読む

生きるのが楽になりそうな:『武器になる哲学』

 

冒頭、哲学を嫌いになってしまうには訳があると著者は述べる。それは、昔から順々に哲学者を紹介していくからであると。そして、その最初に登場する古代ギリシャがつまらないのだという。だから挫折しても仕方がないのである

続きを読む

『プロフェツショナルの条件』

 

 

本書を読むのは2度目だ。1度目に読んだときは全く心に響かなかったけれど、2度目の今回は心に響いた。1度目に読んだ時とは違う会社で働いているのが大きいと思う。今の会社の方がリアリティがある会社である。その前の会社は嘘みたいな会社であった。ドラッカーが見てもきっと驚いたことだろう。

続きを読む