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本読みのはしくれ

本の感想や書評、本の案内ブログです。このブログは1980年生まれの男によって書かれています(受動態)。

『幸福優位7つの法則』

自己啓発本

 

幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論

幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論

  • 作者: ショーン・エイカー,高橋由紀子
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2011/08/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 4人 クリック: 103回
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従来の心理学はネガティブな側面に注目するものであったが、本書で扱うのはポジティブ心理学だ。脳をポジティブにするにはどうしたらいいのかという話である。成功したから幸せになるというのが一般的な考えだが、最近の研究によれば幸せは成功に先立つのだという。つまり、成功したければ、まずは幸せになりなさいということなのである。

本書の書名にある、「幸福優位」というのは、現状について現実的であることを要求しながら、将来の可能性を最大限にするものである。 

もう変わらなくていいと信じることが幸せなのではない。
自分は変われると思うことが幸せなのである。 

ワクワクしてきたでしょうか?

驚くことに、幸福になるために必要なことは、ほんのささいなことであった。医者にキャンディを与えるだけで、その医者の幸福感は高まり、診察にも好影響があるという。意識的に親切にしたり、自分の強みを発揮するのも幸福につながるのだという。日記を書くならば楽しそうな内容のものが長生きにつながっていた。

テトリス効果というものがあり、ネガティブ思考の人はネガティブなことばかりに目を見つけてしまいがちになるというものだ。人間は、見ようとしていないものは目に入らないのである。そこで、良い面を探すことを意識的に行い、ポジティブなものが目に止まるようにすればいいのだが、そのためには今日起こったよいことを3つ書き出すことがいいそうだ。

自分が変化するには行動が必要なのだが、その行動を容易くする20秒ルールというものが紹介されている。何かを変える際に、変わろうとする意思力だけでは限界がある。意思力は、使えば使うほどくたびれてしまうという欠点があるのだ。そこで、変化を起こす際に障害となるものを減らすのが20秒ルールである。何かをする時間を20秒短くするだけで変化を起こすのである。

これを読んで、テレビを隣の部屋に移しただけで、テレビを見る時間が大幅に減ったことを思い出した。たった20秒の差がドラスティックに変化をもたらすのであるが、人間はかくもものぐさなのかと苦笑した。

自分の能力を信じられるようになるヒントがつまった魅力的な本であるが、随所に散りばめられている著者のユーモアが、本書をより一層魅力的なものにしていた。