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本読みのはしくれ

本の感想や書評、本の案内ブログです。このブログは1980年生まれの男によって書かれています(受動態)。

『夢をかなえるゾウ3』

自己啓発本

 

夢をかなえるゾウ3  ブラックガネーシャの教え

夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え

 

『夢をかなえるゾウ』のことは、流行に疎い僕でも知っていた。自己啓発的な内容であって、テレビでドラマ化もされている。が、実際にシリーズを読み始めたのは今年になってから。で、これがめちゃくちゃ面白い。著者のお笑いのセンスが逸脱なのだ。恐らく著者は松本人志にかなり影響を受けているのではないか。笑いの取り方がかなり似ている。著者は僕と同世代。僕もまっちゃん大好きなので親しみを感じる。

すでにシリーズ化されていて、今回がその第3弾。面白いのはいつもの通りだから、前2シリーズを楽しめた人は今回も満足できるはず。このシリーズは、人生に悩む主人公の元にインドの神であるガネーシャが突然姿を現し、主人公に課題を出すことで主人公を成長させていく物語だ。この課題がなかなか自己啓発的であり勉強になる。たとえば「一度儲けを忘れてお客さんが喜ぶことだけを考える」という課題があるのだが、これなんかはビジネスをやるうえでは常に忘れてはならないことと思う。

今回ガネーシャが訪れるのは女性だ。そしてガネーシャがMであることが発覚。「お前Mなんか?Mの神様って!」と爆笑したくなるのだが、その二人をガネーシャが描写したシーンを引用してみる。ガネーシャのしゃべり方は常にこんな感じ。


「あと麻雀もな、最初はルールもろくに知らへんかったのにすぐにルール覚えて、最終的には『雀鬼か』ちゅうくらいに強なってたやん。ああやってぐいぐい向かってくる感じ、ワシめっちゃ好きやねん。だいたい、普通、教え子がワシの鼻ギューッとかしたりせえへんで。そこはみんな『バチあたる』て二の足踏むところやねん。それを自分は、なんら躊躇うことなく全力でワシの鼻をしばきにきよった。せやからワシも、自分にあんま気い遣わんと好き勝手やれたんや」

このように想像力に訴えかける笑い。好きです。

著者の他の本も紹介。 

LOVE理論

LOVE理論

 

著者の本を初めて読んだのがこれ。上から目線で書かれた男性向けの恋愛指南書だ。恋愛に関してはメジャリーガーの著者が、恋愛に関してはリトルリーグの読者を想定して書いた結果、こうなったのだろう。上から目線で書かれているといっても全く嫌味な感じはない。むしろ、笑かしよる感じである。かつてはリトルリーグであった著者のほろ苦い経験も記されている。それでも今はもてもてなんでしょうね、きっと。書かれている内容はかなりまっとうであって、なかなかの名言もある。「女性はセックスをした男を好きになる」なんてあったけど、これって真実?

それでも僕は夢を見る

それでも僕は夢を見る

 

この本はこのブログでも書いた。笑わせる感じはなく、いかに生きていることがプライスレスであるかをうまく表現した傑作。立ち読みで読めるほどの分量だけれど、落ち込む度に読みたい。「人生の意味より人生そのものを愛せ」というドストエフスキーの小説を思い出しました。