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本読み

本の感想や書評、本の案内ブログ、かつ自身の読書記録です。1980年生まれ/男

『オプティミストはなぜ成功するか』

 

オプティミストはなぜ成功するか [新装版] (フェニックスシリーズ)

オプティミストはなぜ成功するか [新装版] (フェニックスシリーズ)

 

僕は常々自分のことをオプティミストだと思っていた。落ち込むことはあまりないし、仮に落ち込んだとしてもすぐに立ち直ることができる。しかし、『オプティミストはなぜ成功するか』を読んでみると、それは単なる僕の思い込みに過ぎず、実はペシミストであることが発覚してしまった。

本の中には、オプティミストであるかペシミストであるかのテストがあって、それをやったところペシミストと判断されてしまったのだ。その判断に失望しないのがオプティミストであろうが、僕はその結果に打ちのめされてしまった。本書はオプティミストが本当に成功を導くのか、あるいは成功したからオプティミストになったのかを慎重に調べていて、本書のタイトルはそのデータに裏打ちされたものと言える。

例えばよい出来事が起きたとする。それには永続的な理由があると信じる人はオプティミストで、それは一時的な理由によるものであって偶然と考える人はペシミストである。そして前者はその後もさらに努力を続けるのに対し、後者はそれ以上にやろうとしない。その後の結果は言うまでもない。僕はどちらかという謙遜の意味をも含めて、後者の態度を取ってしまうことが多い。こんなにも良い事が起こったのは、たまたまだという態度を取ってしまいがちなのである。が、本書によればそれでは駄目で、自分がよいことを招いたのだと信じなくてはならない。

逆に悪いことが起こった時、自分を責めるのがペシミストであり、他人や状況を責めるのがオプティミストである。前者は自尊心を失うが、後者は失はない。この場合でも、僕は自分を責めてしまうからペシミストだ。勇気を持って時には他人を責めることもオプティミストになるためには必要なのかもしれない。常に、自分が悪いと自分を責め続けていたら、鬱にだってなりそうだ。もっと自分に優しく、そして自分を絶賛しなくてはいけないと感じた。

結局、オプティミストと言うのは、何が起きても自分の都合のいいように解釈するような人のことだろう。本書の最後では、不運な出来事に遭遇した時に、どのようにプラスに考えるのかの講義もあるから、オプティミストは生まれつきそうでなくても、そうなることができるものなのだろう。