本読み

読書記録。1980年生まれ/男

『炭水化物が人類を滅ぼす』

 

炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

 

僕は本に影響を受けやすいタイプだ。本書を読んでいる途中で既に、「よしやるぞ、糖質制限ダイエット」と鼻息を荒くしていた。ちなみに僕は太ってはいなくて、むしろやせている。ただし健康のためには死んだってかまわないというありきたりなジョークを言いたくなる程に健康志向は強い。

三度の飯より常識を疑うのが好きな著者は大胆な仮説を立てる。三大栄養素の一つである炭水化物っていらなくないかと?実際に著者は、その糖質制限ダイエットを行ってダイエットに成功し、体調までもよくなっている。糖質制限ダイエットを行ったことでの体調改善の報告もあり興味深い。

もともと糖質は体外から吸収しなくても必要とあらば体内で作ることが出来るのだそうだ。それならばなぜこうも必死こいて我々はその炭水化物を摂取するのかというと、それは甘くてやみつきになってしまうからだという。酒やタバコと同じで甘いものにも中毒性があるのだ。 

終盤においては、人類がどのように炭水化物を摂取しその結果人類はどのように発展したのかという仮説まで作る。元々人間は、 狩猟採集生活をしていたのだが、農業をするようになると小麦を生産することになる。その小麦を生産するためには集団で定住する必要があり、そうなると次々と問題が生じてきた。その問題をクリアするために人間は、大脳を発展させたのだ。つまりコムギが大脳の発展に寄与したという。実に面白い。

本書の前半では糖質制限ダイエットの素晴らしさにうなり、後半では著者の仮説に魅了された。20万売れるのも納得である。