読書記録(書評・感想)ブログ

本の感想や書評、粗筋、引用を自由に書く読書記録。1980年生まれ。

『Steve Jobs』

 

ペーパーバック版 スティーブ・ジョブズ 1

ペーパーバック版 スティーブ・ジョブズ 1

 
ペーパーバック版 スティーブ・ジョブズ 2

ペーパーバック版 スティーブ・ジョブズ 2

  • 作者: ウォルター・アイザックソン,井口耕二
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/11/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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話題となったスティーブジョブズの自伝。ジョブズのキャラクターがあまりにも強烈。ジョブズがここまで傲慢だとは思わなかった。自分を特別な存在だと思い込み、現実も自分の思うがままにねじ曲げられるものだと信じ込む。その背景にあるのは、自分が正しいことをすることが世界を良くするという信念であった。そのためには、相手を傷つけることも辞さない。太鼓を叩くなんていう発想は、もちろんない。

こんな上司がいたら困るだろうというような人物とも言える。部下がアイデアを提案しても却下する。しかし、その後にそのアイデアを自分の方から再び提案するのだから、たまらない。このアイディア凄いだろうという顔をしていたのかまでは知らないが。

ジョブズが禅に影響を受けていることも知っていたが、想像以上にその影響を受けていた。自分探しにインドへ滞在するほどの本格派である。また京都はジョブズのお気に入りで、何度も訪れている。極力シンプルなものを愛し、食事は菜食主義。普遍的な美を愛することもその影響だろうか。

ジョブズはとことんデザインにこだわる。例えば入院先のマスクのデザインが悪いことに難癖をつけ、マスクをするのを拒もうとする。またクルージングをしていても、クルーザーのデザインが嫌になり船から降りてしまう。しかし、その強烈なデザインへの愛着ゆえに幾多の製品を生み出したのだから、彼のデザインへの執着には感謝しなければならないのかもしれない。もしそれがなければ、Ipadも今とは違う形をしていたかもしれないのだ。

また、ジョブズは完璧主義者である。家具を買うのに、家具とは何ぞやということに8年間も費やした。禅問答だったに違いない。もちろんその完璧主義ゆえにとばっちりを受ける人もいたが、それがなければアップルの製品の美しさも半減していただろうから、その完璧主義もこの際ありがたく思おう。

プライバシーを大事にするジュブズだが、本書ではかなり細かいプライベートなことまで記されている。今までのガールフレンドや家族とどのように関わってきたのかもわかり、普段のジョブズを垣間見ることができる。