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本読み

本の感想や書評、本の案内ブログ、かつ自身の読書記録です。1980年生まれ/男

『教室内(スクール)カースト』

 

教室内(スクール)カースト (光文社新書)

教室内(スクール)カースト (光文社新書)

 

教室内カーストとは、クラス内での序列のことだ。クラス内での立場を上位、中位、下位の三つにわけて、生徒や先生へのインタビューを元に、その実態を浮かび上がらせる。帯を読むと、過酷な現実を想像したが、それほどでもなかった。

上位の人は、学校生活を比較的楽しく送っている。比較的である。本書のデータによれば、上位の立場にいる生徒でさえ、学校生活に満足している人は少ない。誰にとっても学校は、いい場所とは言えないようだ。

封建制度さながら、この階級制度から抜け出すことは難しい。一度ランクが決まれば、上位に階級が上がることはない。しかし、残酷にも下がることはある。 クラスでの自分の地位に不満がある生徒が本書を読んでも、自分の地位を確認できるだけであって、なんの慰めにもならない。

だったらどうするのかという答えは、本書にはないのだけれど、次の本はおすすめ。 

大人げない大人になれ!

大人げない大人になれ!

 

自分を変えるのは無理であると確信していた著者の考え方が参考になる。著者は性格を理由に、会社にさえ行かないくらいだ。

こちらもいい。

蝶々の纏足・風葬の教室 (新潮文庫)

蝶々の纏足・風葬の教室 (新潮文庫)

 

いじめられて自殺を決意した主人公が、自殺を止めようとする心理描写が見所。嫌な人の対応にも応用出来る。