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本読み

本の感想や書評、本の案内ブログ、かつ自身の読書記録です。1980年生まれ/男

『男は邪魔!「性差」をめぐる探究』

 

男は邪魔!  「性差」をめぐる探究 (光文社新書)

男は邪魔! 「性差」をめぐる探究 (光文社新書)

 

著者は読売新聞で人生相談の回答者を努めている。ユーモアに溢れた回答には好感がもてる。笑わせようとする姿勢が身についていると思う。書名を見て面白そうだと思い本書を手に取った。

本書は、その書名がすべてを物語っている。書名にビックリマークがついているということは、そんなはずではなかったのにという意味が込められているのでしょう。

しかし、邪魔なのである。著者の奥様に言わせると、圧倒的に邪魔なのだそうだ。その描写がおかしい。

著者の奥様は言う、

「邪魔。だって、何の役にも立っていないじゃないの」

と全否定である。部分否定ではない。邪魔じゃないときはないのだ。常に邪魔ということだ。

そう言われた著者は、買い物に行っていると反論をするが、それは奥様が簡単な仕事を探してあげているからだという。探してあげることで、なけなしの存在意義を認めてくれているのだ。仕事をしているから役に立っていると威張る立場ではなく、仕事(それも誰でも出来る簡単な仕事)を与えていただきありがとうございますという感謝をしなくてはならない立場なのである。男に生まれてしまって申し訳ありません的な立場である。

こんな感じで本書は始まり、次々に男に不利な証拠が出てくる。その前兆は、すでに小学生の男子にも見られている。小学生の男子幼稚さには辟易したが、コミニュケーション能力は圧倒的に女子のほうが高いと思う。それは子供の頃からそうで、大人になってもそのままである。

万が一、万が一にではあるけれど、もしも男性が『女は邪魔!』などという書名の本を出版でもしたら、平和なこの国で暴動でも起こりそうだなと本書を読み終えて思った。