読書記録(書評・感想)ブログ

本の感想や書評、粗筋、引用を自由に書く読書記録。1980年生まれ。

『幸せな挑戦』

 

幸せな挑戦    今日の一歩、明日の「世界」 (角川oneテーマ21)

幸せな挑戦 今日の一歩、明日の「世界」 (角川oneテーマ21)

 

中村憲剛が自分のサッカー人生を振り返っている本書。中村憲剛のサッカー人生のダイジェストだ。これでまた代表の試合で中村を見るのがより楽しくなる。フロンターレの試合を見るのかどうかは、置いておいて。

今や日本代表の選手なのだが、代表までの道のりは異質。と言っても長友中沢の本を読んできた身としては驚かない。またかという感じ。

今でもサッカー選手としては華奢な体だとは思うが、子供の頃は更に華奢である。高校入学時の身長は156センチしかなく、あまりの力のなさに「お前まじか」という反応を先輩からされている。それでもサッカーを続けてきたのは、サッカーが好きだったということと諦めなかったこと。長友や中沢と同じだ。

しかし、中村はさらに自分に期待していたということも付け加える。この「自分に期待」ということは、本書で何度か繰り返させていて印象に残った。引用すると、

ひとつはやはり、自分に期待していること。自分に期待しているからこそ、こんなふうになりたいという理想を描き、そこに近づくための努力を惜しまなかった。

また成功するまで成功するフリをせよという言葉があるけれど、中村はそれを自然に実践していたようだ。

週末の試合に向けて平日は毎日練習していたし、その頃からすでに自分がプロのサッカー選手であるような感覚になっていたのだ。

そして自分に期待はしていたけれど、ここまでやってこれたことは想像以上だったことを認め、次のようにいう。

これまでの人生の中には、「ここからやり直したい」といったポイントはどこにも見当たらない。過去に満足はしていなくても、すべての過去に納得している。 

この引用の後から6章が始まり、そのタイトルは「これからの憲剛の話をしよう」となっていて既視感があるのだが、もちろん内容は哲学的なものではない。