読書記録

本の感想や書評、粗筋、引用などの読書記録。1980年生まれ。

『フランス人は10着しか服を持たない』

 

フランス人は10着しか服を持たない (だいわ文庫 D 351-1)

フランス人は10着しか服を持たない (だいわ文庫 D 351-1)

 

書店や広告でよく目にする本でついに手を取ってしまいました。心理学でいうところの何とか効果というやつでしょうか。女性をターゲットにしている本な気もするけれど、そこは気にしません。

本書はアメリカのカリフォルニア州出身の著者がフランスへ留学した時の様子を綴り、フランス人の気高く優雅な生き方を示したものです。著者がホームステイをした家はいわゆるエリートな家庭であり決して一般的とは思えないものです。しかし、貴族の家庭の普通を垣間見ることができますし、その中にフランスらしさも多分に含まれているのだと思います、多分。

いつも姿勢を正して、正しい服装で生活をする様子は魅力的とは思えないのですが、なるほどと関心した点も数多くありました。特に素晴らしいと思ったのは、フランス人が自分がどんな体形であるにせよ、それに引け目を感じることなく、自分の体に満足し自分らしさを大切にするという点です。自分のありのままの姿に満足できるなんて素敵です。

また、食事は味わって食べるというのも、せっかちに生きる自分には耳の痛い話でした。テレビや携帯を見ながらの食事は止めたほうがいいようです。

フランス人の生き方は、先日読んだ「人生がときめく片づけの魔法」で言われていることと驚くほどに共通点がありました。本当に好きなものだけを持ち、物の量を減らすことも提案されていました。皆が価値を認めるから価値があるのではなく、自分が価値があると思うからこそ価値があるのだという生き方に思えます。

全体を通してお金に価値を置いている所がありません。教養を高めたり、新しいことに挑戦したり、小さい幸せを見つけたりという誰もができるけれど、多くの人が忘れているような大切なことが書かれています。