読書記録

本の感想や書評、粗筋、引用などの読書記録。1980年生まれ。

『日本のしきたり・年中行事』

大人の常識 日本のしきたり・年中行事 (中経の文庫)

大人の常識 日本のしきたり・年中行事 (中経の文庫)

 

本書では日本のしきたりや行事の起源について解説をしています。正月やバレンタインデー、ひな祭り、クリスマス、お盆、ハローウィンなどの有名な行事やしきたりから、それほど有名でないものの行事やしきたりの正しい行い方や由来などを知ることができます。

こうした行事やしきたりに大きく影響を与えているのが、太陰太陽歴です。太陰太陽暦は明治の初めの頃までに使われていた暦のことで、太陰暦(月の満ち欠けを基準とした暦で、1カ月は約29.5日)による暦のズレを修正するため3年に一度ほどの間隔で一年を13カ月とし、太陽の周期に合わせていた暦のことです。

立春と言えば2月の初旬ですが、旧暦の太陰太陽暦では正月にあたり、この立春から1年が始まっていました。それゆえに、今でも年賀状の挨拶では迎春と書いたりします。もちろん、1月から3月までを春と捉えることとも関係があります。

また、中秋の名月も秋(7月から9月)の真ん中にあることから、かつての8月のことでした。

こうした重要な年中行事は旧暦の日付から新暦の日付へと移行されています。しかし、お盆は例外であり、お盆もそのまま新暦の日付へと移行してしまうと繁忙期と重なるため、現在の8月の中旬にされたそうです。

面白かったのは、日本でもヨーロッパでも昔は日没を一日の終わりと考えていたことでした。なのでクリスマスも12月24日の日没から始まっていたようです。24日の夜がクリスマスというのも満更でもないようです。

物事を知らない自分にはためになる本でした。