読書記録(書評・感想)ブログ

本の感想や書評、粗筋、引用などの読書記録。1980年生まれ。

『孤独になれば、道は拓ける』『ひとりぼっちを笑っていはいけない』

「群れるな危険!」をテーマとする本を2冊読みました。

孤独になれば、道は拓ける。 (だいわ文庫)

孤独になれば、道は拓ける。 (だいわ文庫)

 

著者は、自己啓発書を多数著している千田琢也です。巻末にあるこれまでの著作のリストを見て、こんなにも書いているのかと驚きました。独立する前の著者は、コンサルティング会社で働いていました。本書ではその時の経験から、上手く行っている人の特徴を捉え、著者なりの考察を加え、孤独でなくてはならないと訴えています。

一人でいるのは寂しいことと認めつつも、人と一緒にいる苦痛に比べればその寂しさは問題にはならないと言います。また、強いから孤独でいられるのではなく、孤独でいたからこそ自己を鍛え上げ強くなれるのだそうです。

他の孤独のメリットとしては、目立つ、自由時間の増加、人間関係の煩わしさからの解放、などが上げられていました。孤独は自由で素晴らしいと思わせてくれる本です。

お次は、漫画家兼タレントの蛭子さんの本です。

ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21)

ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21)

 

孤独を愛する蛭子さんも、また自由を愛する人でありました。本書では、一人でいることに関しての蛭子さんの考え方や、普段どのように一人で行動をしているのかが綴られています。

僕は昔からひとりぼっちでいることが多かったし、友達みたいな人もまったくいませんが、それがどうしたというのでしょう?ひとりぼっちで何が悪いというのだろう?というか、むしろ「ひとりでいること」のよさについて、みんなにもっと知ってもらいたい。友達なんていなくていい。ひとりぼっちだっていいんじゃないかな。

群れの中に身を置いてはいけないと蛭子さんは主張します。無言の圧力が働くことで、自分の言動が制限されてしまうからです。故に、蛭子さんは意識してグループに入らないようにしてきたとありました。また、群れると苛めの対象が発生するリスクも指摘していました。

蛭子さんはテレビで見るのと同じようにすごくマイペースな人でした。飾ることもなく、なかなか言えないようなことも臆面なく言ってしまいます。葬式や結婚式には興味がなく、食事会や飲み会、人への悩み相談は無駄だと言います。楽屋へ挨拶に行くことはなく、その時間を漫画を書くことや競馬の予想に費やしているそうです。

蛭子さんが本音を話すことで「人でなし」と罵られることがよくあるそうです。それでも嘘をつくよりはいいと考え、自分の思うことを発言してきたそうです。「王様は裸だ」と叫ぶ少年を彷彿とさせる蛭子さんの人間や社会を観察する目には鋭さがありました。