読書記録(書評・感想)ブログ

本の感想や書評、粗筋、引用を自由に書く読書記録。1980年生まれ。

『僕はこうして日本語を覚えた』

 

僕はこうして日本語を覚えた

僕はこうして日本語を覚えた

 

1998年に発売になった本書は絶版になっていたので、中古で入手しました。語学学習の参考になるのではと思ったのです。アメリカで生まれ育ったはずのデーブ・スペクターが、あれほど達者な日本語を話すことができるのはすごいことです。通常、第2外国語が母国語よりも上手になることはないと言われていますが、デーブは本書の中で日本語で考える方が楽だと告白しています。

本書で語られるのは、日本語に興味を持ったきっかけや初めて日本に来たときの話、日本の芸能界や日本に対する著者の見解などです。最後の章で「語学学習十箇条」が書かれています。この章はわずか10ページ程なので、本書は著者の自伝と言ったほうがいいかもしれません。

ここまで日本語が上達した一番の理由は、日本(語) への好奇心でした。著者自身も認めているように日本(語) マニアなのです。また、膨大なメモを書き続けることも効果があるようです。メモを書いても忘れてしまうことがある一方で、覚えていることも多くなるそうです。

本書で公開されているデーブの日本語学習ノート見る限り、相当豊かな日本語のボキャブラリーを持っているようです。「藉口」「盲判」「譴責」など私の知らない単語も並んでいました。

他にも随所に著者ならではの視点がたくさん見受けられました。ネィティブでも解けない英検を揶揄し、「朝まで生テレビ」に出演すると頭が悪くなると言い、著者が思う素敵な芸能人についても語られていました。また言葉への感覚が繊細なデーブは、日本語の乱れを嘆いていました。外国人が日本語の乱れを嘆く姿を初めて見た気がします。