読書記録(書評・感想)ブログ

本の感想や書評、粗筋、引用を自由に書く読書記録。1980年生まれ。

オカルトなしの:『最強プロ鈴木たろうの迷わず強くなる麻雀』

 

最強プロ鈴木たろうの 迷わず強くなる麻雀

最強プロ鈴木たろうの 迷わず強くなる麻雀

 

アベマテレビで将棋を良く見ていますが、その隣のチャンネルには麻雀チャンネルがあります。時々覗いていたら久しぶりに打ちたくなり、今では将棋よりも熱心に打つようになってしまいました。

それほど自信がある訳ではない麻雀ですが、そのアベマテレビにも出演している鈴木たろうの本書を読むと、多少自信を持って麻雀を打てるようになりました。かつて読んだ麻雀の本には「流れ云々」の科学的ではないことが書かれていて、実践的とは思えませんでした。ところが、本書の鈴木たろうの麻雀に対するアプローチは科学的で、言っていることが納得できるものばかりでした。

本当の実力が反映されるにはそれなりの時間を必要とするとの指摘はさすがです。つまり、短期間では実力が反映されないこともあるのですが、長期間ではしっかりと反映されるということです。故に、麻雀は技術のゲームで、長期的に得となるように打つことが奨励されています。この点、麻雀はスロットに似ていると思いました。お互い、期待値を積み重ねることが長いスパンで見た勝ちへと繋がります。

特に勉強になったのは、降りることやしぼることで卓にいる他の誰かを利することになるという指摘です。これまで知らなかったことを恥ずかしく思いました。言われてみると当たり前のことでも、自分でそれに気づくのは難しいものです。無駄に降り過ぎたことや、字牌を鳴かせることへの警戒が強過ぎたことを反省しました。また、牌効率の考え方やリーチをかける場面の場合分けなども参考になりました。

また、アベマテレビの麻雀番組を見ることも非常に勉強になることが指摘されていました。中でも、著者も参加している「RTD」リーグという日本最高峰の麻雀プロリーグがお勧めとありました。

ちなみに昨日は、その「RTD」リーグの 今期の決勝戦が行われていました。実況は小林未沙で、解説にはプロ雀士の多井隆晴がいましたが、二人ともウィットに富んでいて、聞いていると心地がよくなるほどです。将棋もそうですが、誰が解説をするのかは、誰が対戦をするのかと同じくらいに大事なことと思います。解説によって、見る見ないを決めることもありますから。

書名は「迷わず強くなる」となっていますが、私自身は、「迷わず打てる」ようになりました。これまでは、これでいいのかなと疑心暗鬼で打っていた感があったのですが、今では、たろうさんが言っているから「これでいいのだ」とバカボンのパパのように考えることが出来ています。どこかバカになったような気がしないでもないのですが。

麻雀を始めた頃にこの本を読んでいたら(物理的には不可能なことですが)、一体何本の点棒を無駄にせずに済んだことでしょうか。先達はあらまほしきことです。