読書記録(書評・感想)ブログ

本の感想や書評、粗筋、引用を自由に書く読書記録。1980年生まれ。

就活生の必読書:『知らないと恥をかく世界の大問題4・5・6・7』

 

知らないと恥をかく世界の大問題4  日本が対峙する大国の思惑  角川SSC新書

知らないと恥をかく世界の大問題4 日本が対峙する大国の思惑 角川SSC新書

 

シリーズ化している本書の4から7をまとめて読んでみました。世界情勢をこんなにも分かり易く解説してくれる本書は貴重だと思います。就活生の必読書となっているのも頷けます。月並みな表現ですが、ニュースを見るのが楽しくなります。

本書の5巻において、日本の大人の学力は世界一という結果が出たことが紹介されていました。その後でその原因のいくつかが分析されていましたが、著者の本やテレビ番組の影響もあるのではないでしょうか。

このシリーズでは、このように所々で日本のことを持ち上げてくれて誇らしくなるのですが、世界の様々な問題を知ることによっても日本の良さを実感することができます。もちろん、日本にも問題があり、それらも論じられているのですが、他国の悲劇的な事件を知ると、それに比べれば日本は恵まれていると思わざるをえません。シリアでは何百万という難民が出ていて、ミャンマーのロヒンギャ難民も50万人を超えています。

本シリーズでは何度も論点が整理されるので、自然と復習ができるつくりになっています。アメリカの2大政党の違いやアメリカ人が銃を手放さない理由、シーア派とスンニ派の違い、中国の政治システム、中東問題、ロシアがクリミアを併合した理由などがよく分かるようになります。重要度が低いせいか、南米やアフリカ(とりわけサハラ以南)に関しては内容が薄めとなっています。

著者も指摘するように歴史には因果関係があります。アメリカが自力で石油を生産できるようになれば中東での立ち位置も変化します。その結果、中東の国々の戦略も変化していきます。またある領土に資源が見込まれれば、突然その領土の主権を主張し始める国もあります。それぞれに理由があるのです。

こうした因果関係を考えながら時代を読み解き、その出来事がどのような歴史的意味があり、なぜニュースとなっているのかを理解し、過去の過ちを繰り返さないことを著者は望んでいました。本書は、そうした力を身につけるきっかけとなる素晴らしい本です。 

 

知らないと恥をかく世界の大問題5どうする世界のリーダー?~新たな東西冷戦~ (角川SSC新書)

知らないと恥をかく世界の大問題5どうする世界のリーダー?~新たな東西冷戦~ (角川SSC新書)

 
知らないと恥をかく世界の大問題 (6) 21世紀の曲がり角。世界はどこへ向かうのか? (角川新書)

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知らないと恥をかく世界の大問題 (7) Gゼロ時代の新しい帝国主義 (角川新書)

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