読書記録(書評・感想)ブログ

本の感想や書評、粗筋、引用などの読書記録。1980年生まれ。

リテラシーを身につけるためにも:『本物の思考力』

 

本物の思考力 (小学館新書)

本物の思考力 (小学館新書)

 

思い込みに囚われずに自分の頭でしっかりと考えていくことを本書は主張する。偉い人の考えや多くの人が同意している意見を聞くと、自分で思考するのを止めてしまう悪癖があるけれど、それではいかんなと考えさせられた。リテラシーを身につけるためにもまずは読んでおきたい1冊であった。

考える際には数字とファクト(事実)とロジックを駆使して思考をしていくのが大事だと説く。「人は皆違う」という当たり前のことも一つのファクトであると指摘されて、少し驚いた。どこかでそれを疑う気持ちがあったのかもしれない。

実際に著者自身がどのように考えているのかが披露されていく。長時間労働や少子高齢化、教育に関する問題も著者のアイデアにおいては既に解決済みである。古い時代の成功に拘る日本社会を批判する姿は清々しい。

膨大な読書量と旅、そして人との出会いがその思考の礎になっているという。多くの旅をしてきた著者が勧める海外旅行の行き先は、なんとイスラエルのエルサレム!とビックリマークを使わざるを得ない。常人とは異なる発想が出てくるのは、著者がラジカルに考えているからだ。常識を捨て去り大本にまで遡って思考することで本質に近づこうとしているのだ。

本書では多くの素敵な引用がなされていて、その引用を知ることができただけでも読んだ甲斐があった。

下は著者の別の本のレビュー。こちらも著者の考え方を学べる。

bookimpressions.hatenablog.com