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本読み

本の感想や書評、本の案内ブログ、かつ自身の読書記録です。1980年生まれ/男

分かりやすく書くための:『〈新版〉日本語の作文技術』

 

【新版】日本語の作文技術 (朝日文庫)

【新版】日本語の作文技術 (朝日文庫)

 

分かり易い文(文章)の書き方を教えてくれる本書は、30年以上も売れ続けているロングセラーである。今まで読んだ文章読本の中で最も有意義な本であった。故に、もっと早くに読みたかった。そうすれば今よりも少しはいい文を書いていただろうから。

わかりにくい文とはどういうものなのかを示し、それをどのように直せばいいのかを実証していく。修飾語の語順の原則や読点を打つ原則などはとても参考になる。修飾語の語順の原則は他書でも読んだことがあったが、本書はそれよりも更に詳しく説明されていた。

文を書く上で迷うことの多い読点も、本書を読んだことで自信をもって打てそうである。思えば、学校の授業でも読点の打ち方を教わった記憶はない。大事なことだからしっかりと教えた方がいいけど、本書を読めば十分だ。

その必要な読点の原則はたった2つとシンプルであり、とりわけ重要でない読点は打ってはいけないのである。無駄な読点は文をややこしくしてしまう。読点は過不足があってはいけないのである。無駄な読点があれば「減点である」、というか「減点せよ」ということだ。

日本語と英語を比較する言語論もあり、なぜ直訳調が分かりにくくなるのかも理解できた。日本語の場合、述語に対して主語・目的語・補語が同じ資格、つまり述語に対して平等の関係があるのだ。それを英語の格の順序に無理矢理当てはめてしまうからいけないのである。

他にも助詞の使い方や並列の仕方、読者を退屈させてしまう表現方法などの説明があり、文を書く上で覚えておきたいことが多く手元に置いて重宝したい本である。

このブログで紹介した文章読本系の本も参考までに。

bookimpressions.hatenablog.com

これも良い本でした。 

bookimpressions.hatenablog.com

こちらは文豪の文章読本。