本読み

読書記録。1980年生まれ/男

議論の基礎を知る:『「超」入門!論理トレーニング』

 

「超」入門!論理トレーニング (ちくま新書)

「超」入門!論理トレーニング (ちくま新書)

 

近代化は西洋化であり、西洋化は英語化である。日本も明治維新により近代化を果たしたが、英語が日本語にとって代わることはなく、英語に備わる論理を受け継ぐこともなかった。結果、日本人は論理的な思考が苦手となり、日本人のディベート下手は耳にするところである。

本書ではどうすればその論理的な思考が出来るようになるのかを三角ロジックを用いてい分かりやすく解説している。三角ロジックとは、クレーム、データ、ワラントを頂点とした著者オリジナルな思考モデルである。

クレームとは意見や主張のことであり、それに説得力を持たせるためにデータ(事実)やワラント(根拠)がある。この三者は三位一体であり、根拠のない事実は意味をなさず、事実や根拠がない意見は意見とはならない。逆に事実や根拠がある意見はどんな意見も一つの意見として尊重されるのである。

主張パターンには演繹型と帰納型の二つがある。演繹型は先に主張を言いその後に事実や根拠を示すもの。帰納型はその逆で、先に事実や根拠を示し最後に主張を言うものだ。

主張(意見)に反論する場合は二つあり、一つは反駁で、もう一つがアンチテーゼの提起である。反駁は相手の事実や根拠の弱点をつくもので、アンチテーゼは相手のロジックを認めた上で別の主張をすることである。どうやって事実や根拠を責めれば反論されにくいのかといった実例もあり実践的で、議論の基礎を知ることができる。