本読み

本の感想や書評、本の案内ブログ、かつ自身の読書記録です。1980年生まれ/男

本番は仕事が終わった後で:『40歳を過ぎたら定時に帰りなさい』

 

本書は40歳以上の会社員をターゲットとした処世術だ。出世を諦めた人や出世に興味のない人にお勧めの本である。また、趣味のない人や家族との関係がうまくいかない中年ミドルの人にも参考になりそうだ。

頑張りが報われない時代だからこそ、頑張らないことが大事だと著者は言う。無駄な所にエネルギーを使うよりも意味のある所にエネルギーを使うことを提唱する。会社にいる姿はかりそめの姿とし、アフターファイブこそが本来の姿であってもいいのだと。

アメコミのヒーローであるスーパーマンも、新聞記者は仮の姿で、本職は正義の見方だった。

素晴らしき比喩!著者の本はこうした比喩が巧みなので、読み物としても楽しめる。

仕事は諦めても、人生は諦めるなという強いメッセージ。どんな状況でも楽しむことを忘れてはならないといい、著者自身が人生を楽しむエピソードも挿入される。ゲームにはまって会社に行かなくなるエピソードは何度聞いても面白いし、「その話もっと詳しく」という感じである。

狂うほどのめり込めるものを見つけておかないと、自分の人生を生き切った証を残せないまま、人生はゲームオーバーとなるのだ。