本読み

読書記録。1980年生まれ/男

本を処分することになった本:『あるミニマリストの物語』

 

あるミニマリストの物語―僕が余分なものを捨て人生を取り戻すまで

あるミニマリストの物語―僕が余分なものを捨て人生を取り戻すまで

  • 作者: ジョシュア・フィールズ・ミルバーン,ライアン・ニコデマス,Joshua Fields Millburn,Ryan Nicodemus,吉田俊太郎
  • 出版社/メーカー: フィルムアート社
  • 発売日: 2016/04/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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書名にあるように本書はアメリカ人のミニマリストの物語。物語であるからミニマリストの実践方法が書かれているノウハウ本ではない。もちろん、物語からそのノウハウを抽出することは可能であるが。

著者は元々物質主義者で、給料も高く欲しい物は次から次へと手に入れていく人間であった。時には借金までして。その著者がどのような経緯でミニマリストへ関心を持ち、実際にミニマリストとなり、どのような変化が起こったのかが語られていく。

本書を読むと当たり前だと思っていたことが全然当たり前ではないことに気がつく。その当たり前のことが僕等の満足感を下げ、不幸にしているというのが著者の言い分である。日々の生活のお金の使い方や何を所有するのかということを大いに考えさせられた。

例えば次のようなもの。

より多くを手に入れることで得られる満足感よりもより少なくを追求することで手に出来る満足感の方が高いという。また、本は読むことが大事で、所有することで知的に見せたり重要人物に見せるためではないとある。重要人物に見せるために本を所有するのもそれはそれで面白いと思うけど、読むことが大切なのは確かだ。

著者はコレクターのことを、「貯め込み屋」で、それは「不幸を呼ぶ錨」だと表現する。錨はその場から身動きをとれなくさせるもの。所有することで幸せになることを妨げているのだという。真の幸せは内面的なことであり、決して物質的なものではないという。その外的な欲求をなくしてしまえば、自然と内面にフォーカスしていくというのだ。

とりあえず、本は処分することにした。コレクションは国立国会図書館に任せよう。この本も捨てるのかって?素敵な本は残すのだ。そこは臨機応変に。