本読み

本の感想や書評、本の案内ブログ、かつ自身の読書記録です。1980年生まれ/男

オードリー若林のコラム:『社会人大学人見知り学部卒業見込』

 

完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)

完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)

 

本書は、雑誌『ダ・ビィンチ』でオードリーの若林のコラムを書籍化したものです。

書籍化にあたり、新たなコラムも追加されています。

若林は、大人げない大人でした。昔のとんがっていたころのエピソードは可笑しかったです。また、いじるのは好きなのに、いじられるのは嫌いということで、面倒くさい人だなと思いました。

若林は自他共に認める自意識過剰な人です。カフェに入ることや、店で洒落たものを注文する時には、他人の視線を気にしていました。なのに、レンタルビデオ店でアダルトビデオは借りていました。そこは堂々としているんですね。

若林は、よく考える人でした。激励のメールを送る言葉に悩み、結果、力んだ言葉を送り相手を困らせていました。すごいと思ったのは、高校時代に微分や積分を学ぶ意味を考えていたことです。

ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授が、高校の文化際の存在意義を考えていたというエピソードを思い出しました。普通は、微分や積分や文化祭の存在意義なんて疑ったしませんよね。考えている人は違うな、と関心しました。私も「本当に重力って存在するの?」とニュートンを疑うような生徒でありたかったです。

読み進めていくと若林の成長の姿が見受けられました。大人気ない態度は、社会で生きていくには不便なことを悟っています。カフェで店員に話しかけたり、飲み会を楽しむようにもなっていました。

さらに意外なことに、ゴルフや車の改造を楽しんだりしていました。最近の趣味は「そば打ち」なんて出てきたときには、少し混乱しましたね。

他にも、若林の音痴の話や相方の春日などの面白いエピソードもあり、総じて読み応えのあるコラムでした。