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本読みのはしくれ

本の感想や書評、本の案内ブログです。このブログは1980年生まれの男によって書かれています(受動態)。

シドニーシェルダンの小説のような:『ツイッター創業物語』

コンピュータ・ITの本

 

ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り

ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り

 

Twitterがどのようにして生まれたのかが気になったので読んで見ました。本書を読むと分かるのですが、この人一人が創業者とは言い難い感じです。中心となるメンバーは4人いて、その4人がどのようにTwitterに関わったのかが、臨場感たっぷりに語られています。著者が取材する過程においても、Twitterのログは役に立ったとありました。

前半は、それぞれの4人の生い立ちやどのようにメンバーに出会ったのかの物語です。Twitterを作る以前にブロガーという会社で成功を収めたエヴァン・ウィリアムス。そして、その近所に住んでいたことでエヴァンと親しくなったノア。そのノアが作ったオデオという会社に雇われるジャック。ジャックは、入れ墨も鼻ピアスもありのアナーキストでした。スティーブジョブズを崇拝する彼は、この物語の要注意人物です。

4人目は、かつてのエヴァンの部下であったビズ・ストーン。個人的には、このビズ・ストーンに引かれました。グーグルで大金を稼げるチャンスをあっさりと捨てて、Twitterに加わっています。ジョークが好きで、親しみやすい性格なのです。このビズ・ストーンによれば、グーグルはお高く止まっている人が多くて、彼の性には合わないようです。

 中盤以降はスリリングな展開です。Twitterの発想を思いついた時のメンバーの興奮やTwitterの名前が生まれる瞬間の描写もありました。繰り返される裏切りとその復讐劇は、まるでシドニーシェルダンの小説を読んでいるかのようでした。創業メンバーだろうと、追い出されてしまいます。

枝葉のエピソードも興味深かったです。成長途中のTwitterには、買収の話が舞い込みます。マイクロソフトやヤフー、そしてアルゴア元副大統領も買収を目論んでいました。その買収の話の場面もしっかりと描写されていました。Facebookのマークザッカーバーグも買収のシーンで登場しますが、やはり面白かったです。

最後には、それぞれのメンバーのその後の動向が語られていました。

 

ツイッターで学んだいちばん大切なこと――共同創業者の「つぶやき」

ツイッターで学んだいちばん大切なこと――共同創業者の「つぶやき」

 

 お気に入りのビズ・ストーンのこの本も読みたいですね。