読書記録(書評・感想)ブログ

本の感想や書評、粗筋、引用を自由に書く読書記録。1980年生まれ。

ああ無情:『言ってはいけない』残酷すぎる真実

 

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

 

ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない。

世の中の残酷さの理由を、著者は冒頭このように説明する。この場合、誰によってデザインされているかというと「進化」である。

更にこう述べる。

身体だけでなく、ひとのこころも進化によってデザインされた。

この事実こそが本書でいう「残酷すぎる真実」である。こうした不愉快な真実を隠すのではなく、認識することにこそ意味があると著者は考え、本書を書いた。

それでは、この「残酷すぎる真実」の具体的内容とは何なのか?

成績の悪さ、アル中、精神病、犯罪などの裏には、遺伝子が影響しているという。美貌による経済格差は存在し、顔立ちによる損得もあった。人間は一夫多妻制よりも、乱婚の方が適しているという仮説まである。終いには、親の教育は無意味とまであり、人によっては見たくない現実を見せつけられる。

遺伝子の影響なんてそれほどないと思っていた自分にとっては、驚きの連続であった。これから先、自分にとっての不都合な真実は、すべて遺伝子のせいにしてしまいそうである。