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本読みのはしくれ

本の感想や書評、本の案内ブログです。このブログは1980年生まれの男によって書かれています(受動態)。

日本の未来に絶望しそうな!?:『今さら聞けない経済教室』

経済

 

今さら聞けない経済教室―こどもに聞かれても困らない60の疑問と答え

今さら聞けない経済教室―こどもに聞かれても困らない60の疑問と答え

 

経済ニュースをより深く理解できるようになる一冊です。その経済ニュースを知れば知る程、今現在の日本の立ち位置が非常に危険だということに気づかされます。帯に「これ以上、やさしくはもう書けません」とあるように、かなり分かりやすい内容になっています。

しばしばニュースで耳にする言葉の解説があり、曖昧な知識が確実なそれに変わっていきます。ちょっと賢くなったような気持ちにもなりますが、こんなことも知らなかったのかと情けなくもなります。

TPPのメリットやマイナス金利の説明、アベノミクスの是非、タックスヘイブンなど、ホットの話題も網羅されています。これらをしっかりと説明できる人は、読む必要はないかもしれませんが、分からない人にはおすすめの1冊です。

それにしても本書を読むと、日本の将来を悲観せざるを得ないです。GDPの2倍の財政赤字。減っていく人口。高齢化に伴う社会保障費の増大。原発停止による経済損失。財政破綻の現実的なシナリオはこれかもしれないと思うと気が滅入りました。インフレに備えて自分の金融資産をどうしようかと考えましたが、資産がないことをすぐに思い出し安心しました。結局、日本が貧しくなっていくことは確実なようで、そのことは覚悟しました。

それでも希望があって、それは本書の最後で指摘があるように、未来は若者の行動で変えて行くことができるということです。そのためには現状の把握をするのが先決ですが、本書はその役割に相応しい1冊となっています。