読書記録(書評・感想)ブログ

本の感想や書評、粗筋、引用などの読書記録。1980年生まれ。

『助けてと言えない』

 

助けてと言えない 孤立する三十代 (文春文庫)

助けてと言えない 孤立する三十代 (文春文庫)

 

本書はクローズアップ現代で放送された「助けてと言えない」を書籍化したもの。リーマンショック後、北九州市では30代のホームレスが増えたのだが、その理由を取材する形のドキュメンタリーである。彼らは、誰かに助けを求めないがためにホームレスとなっていった。他人に迷惑をかけるのが嫌で、人に頼ることができないために、ホームレスになってしまったのだ。NPOのスタッフが何かあったら連絡してと伝えても、実際に連絡をしてくるのはほんのごくわずか。例え家族がいても、彼らに助けを求めようとしないことには驚いた。家族って一体何なのでしょう?

そこには自分に対する強いプライドがあるようだ。ホームレスになる自分を認めることが出来ないのだ。誰が30代のホームレスの自分に納得できるであろうか。

自分はすぐに立ち直れるという楽観と、僕はまだホームレスではないというプライドが読んでいて切なかった。妙なプライドは自分の首を絞めるだけだと感じた。