本読み

読書記録。1980年生まれ/男

『サッカー「海外組」の値打ち』

 

サッカー「海外組」の値打ち (中公新書ラクレ)

サッカー「海外組」の値打ち (中公新書ラクレ)

 

本書は、海外組の成功理由を分析している箇所が面白い。スペインやイタリアなどでは、コミニュケーションが大事であり、ここをクリアーしないとなかなか日本人は活躍できない。ならば短期間でこれらの国で成功を収めるのは難しそうだ。中田がイタリアで上手くいったのは、語学の影響もあるようだ。

逆に言えば、言葉の壁を乗り越えればもっと多くの日本人も活躍できるはず。また、長友が成功している件については、彼のキャラクターをその理由に上げている。要は、チームに溶け込むことがラテン系の国では大事なのだという。

一方、ドイツでは言葉が出来ないことに対しては寛容で、むしろ規律を大事にする。とすれば、この国は日本人向きになる。そして、その成功例は香川や長谷部を筆頭にいくつもあげられる。清武も成功例になるはず。
 
なので、いきなりスペインやイタリアに行くよりも、最初はオランダやドイツなどの国に移籍をするのがいいのかもしれない。実際に、ロナウドもロナウジーニョという大物達でさえもワンランク下の国から、ヨーロッパデビューを果たしている。これは意図的なことで、まずはヨーロッパに馴染んでからということだ。
 
本田や松井を見ていると、もっと若い選手もヨーロッパの2部リーグに移籍をすればいいのにと思っていたけれど、本書を読んでその思いを強くした。
 
その松井は、せっかくヨーロッパにいるのだから何でも見てやろうという気持ちで生活している。好奇心旺盛だ。ご存知のように、彼はフランス語をマスターしている。
 
それにしても、いつか日本人がスペインで活躍する日が来るのでしょうか。本書を読むと、その鍵はサッカー以外の要素、つまり、人間力や語学力が大きく関係しているように思える。