読書記録(書評・感想)ブログ

本の感想や書評、粗筋、引用を自由に書く読書記録。1980年生まれ。

『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』

 

なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方

なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方

 

このように投資をすれば儲かりますよと言う本ではなくて、投資というのはなかなか儲かりませんよというのが本書の話だ。

儲からないと言いつつも、競馬や宝くじに比べれば、株などの投資の還元率は甘い。競馬の還元率は75パーセントであり、宝くじの還元率はたったの40パーセントから50パーセントくらいである。そんな競馬や宝くじはやらないほうが賢明であるとちらつかせながらも、それらは文化ですからと著者は大人な対応をする。

投資の仕組みをしつつ、プロがどのように投資をしているのかを説明する。そのプロですら適当に投資をする人間、本書ではお猿さんとなっているが、その人たちには勝てないのである。つまり、投資はなかなか勝てないものであり、たとえ勝てたとしても、それはたぶんに運が影響しているとのこと。決してその人の実力ではないのだ。

それではプロの存在意義はないのかというとそうでもなくて、プロが真剣に投資をすればするほど株価というものは適正価格に近づいていくとのこと。なので、お猿さんに勝てないからと言ってあなたたちはお猿さん以下ですよ、という単純な話でもないみたい。 
 
本書は、難しい数式が多少出てきて読者を困らせるけれど、それが分からなくても著者の言いたいことは分かる。繰り返しになるけど、投資はしないほうが賢明ということだ。