読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

本読みのはしくれ

本の感想や書評、本の案内ブログです。このブログは1980年生まれの男によって書かれています(受動態)。

『再婚生活』『オレンジ・アンド・タール』

小説 エッセイ

山本文緒の『再婚生活』を読む。うつ病期間に書かれた日記的エッセイである。うつ病なのに楽しみすぎているという批判があるようだ。確かに病院生活を満喫しているように見える。

だんなさんのサポートが印象的。そして献身的。だんなさんがうつ病になるのではと心配したほどだ。こういう淡々とした日記的エッセイも悪くない。こういう本は、夜に読みたい。決してさわやかな日差しのもとではない。

『プラナリア』の直木賞受賞で、山本文緒を知った。その『プラナリア』は好きな小説。生きることの虚無感を描いていたと思う。そんな作者がうつ病になるのだから皮肉である。 

再婚生活  私のうつ闘病日記 (角川文庫)

再婚生活 私のうつ闘病日記 (角川文庫)

 

 これとほぼ同時に『オレンジ・アンド・タール』も読んだ。オードリーの若林が絶賛した本である。青春小説だ。登場人物の言葉遣いにとまどった。「マジ」という言葉が出てくるなど、違和感のあるセリフが多くてなかなか小説に没頭できない。スケボーの描写もイメージしにくい。若者ならすんなり入っていけるのだろうか。

それでも最後まで読む。解説はその若林が書いていて、文才を見せつけてくれた。

オレンジ・アンド・タール (光文社文庫)

オレンジ・アンド・タール (光文社文庫)