読書記録(書評・感想)ブログ

本の感想や書評、粗筋、引用などの読書記録。1980年生まれ。

田辺聖子の源氏物語講演

 

田辺聖子の「源氏物語」 1 [新潮CD講演] (新潮CD 講演)

田辺聖子の「源氏物語」 1 [新潮CD講演] (新潮CD 講演)

 

この講演CDは素晴らしい。田辺聖子が源氏物語について語った講演をCD化したものである。なんと全部で36回である。全部聞くのにおよそ36時間が必要な大河講演だ。実はまだ半分くらいしか聞いていないけれど、終わりを待たずに書いている。

田辺の解説は分かりやすく、源氏物語がどういったものなのかを楽しく知ることができる。粗筋を紹介しつつ、登場人物の説明をこなし、その人間関係をも説明する。もちろん時代背景の説明も忘れない。

源氏物語を翻訳しているとはいえ、こうして解説までこなすのはすごい才能だと思う。時には声を変えて登場人物のセリフを真似してみせるのだが、それがすごく面白く、さもありなんと思えてくる。また、田辺の日本語はとても美しく、上品である。その中で田辺の源氏物語に対する思いがヒシヒシと伝わってくる。

そういうわけで源氏物語の内容が把握できるだけでなく、実際に源氏物語を読んでみたくなる。主人公の源氏は、評判の悪い男だと思っていたが、そうでもないのだ。女性にめっぽう優しいのだ。それもありとあらゆる女性に優しい。

読んでみたくなるのだが、どれを読むのかというのが悩ましい。そこで僕が読もうとしている順を書いてみる。手順前後でなければいいけれど。 

紫式部の欲望 (集英社文庫)

紫式部の欲望 (集英社文庫)

 

まずは、紫式部の欲望を面白く解釈したこちら。この本は既に読んでいて、このブログでも書いた。この本の最後で、やはり原書で読むと一味違うと著者の酒井は述べているが、それは敷居が高いでしょう。助動詞の活用は、きれいに忘れている。忘れているというよりも、元々覚えなかった。古文を真面目に勉強しなかったのが今頃になって恨めしく感じる。 

源氏物語が面白いほどわかる本 上<源氏物語が面白いほどわかる本> (中経の文庫)

源氏物語が面白いほどわかる本 上<源氏物語が面白いほどわかる本> (中経の文庫)

 
源氏物語が面白いほどわかる本〈下〉 (中経の文庫)

源氏物語が面白いほどわかる本〈下〉 (中経の文庫)

 

 源氏物語の分かりやすい解説書らしい。

あさきゆめみし 美麗ケース入り 全7巻文庫セット

あさきゆめみし 美麗ケース入り 全7巻文庫セット

 

 源氏物語を正確に漫画化したと評判の作品。漫画ならば挫折しないでしょう。

謹訳 源氏物語 一

謹訳 源氏物語 一

 

 最近のもので、評判がいい林望の翻訳本。現代語訳でも読むのは大変そうだ。

新源氏物語 (上) (新潮文庫)

新源氏物語 (上) (新潮文庫)

 

 そして、最後は田辺の訳。最初の桐壺の巻を省いて、周囲から怒られたと言っていた。