本読み

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『い~じゃん!J-POP だから僕は日本にやって来た』

 

い~じゃん! J-POP だから僕は日本にやって来た

い~じゃん! J-POP だから僕は日本にやって来た

  • 作者: マーティ・フリードマン,日経エンタテインメント!
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2008/04/03
  • メディア: 単行本
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J-POPが好きなアメリカ人、マーティ・フリードマンがJ-POPについて語る本書。書名を見て、マーティの声が聞こえてくる人は彼のファンであろう。

1章はマーティンの生い立ちを語る半自伝になっているので、どういった経緯でJ-POPに興味を持ったのかが分かる。J-POPだけでなく、日本という国のことも気に入っている。たびたび日本のことを褒めてくれるので読んでいて嬉しくなる。日本の便利なコンビニを絶賛するところでは

そうやって日本がいろいろな場面で便利な国なのは、たぶん、日本人がみんな、頑張り屋さんだからなんだと思うよ。

という。大人になってから「頑張り屋さん」と言われたことがあるだろうか。あまりにも懐かしいフレーズに少し照れた。

そんなマーティだから当然に日本語も上手である。本書も自分で書いているようだ。彼のJ-POPに対する造詣の深さにも驚くけれど、彼の日本語の表現力にも同じように驚く。スマップの曲の解説ではこのようにいう。

SMAPの曲はいつもイントロを聞いた瞬間に「これは絶対に大ヒットになる!」って感じる。何でだかは分からないんだけれど魔法だよね。いつか解き明かしたいよ。

「魔法だよね。いつか解き明かしたいよ」なんていうロマンチックなフレーズを僕は使ったことがない。けっこう長く日本人をやっているにも拘わらずである。

そんなわけで、なんでこんなに日本語が流暢なんだよという疑問が沸くのだけれど、その疑問も本書を読む途中で解決する。日本語をものにしようとするモチベーションが違うのだ。日本語の弁論大会があるのを知るとすぐに出場しようと決意し、実際に出場している。そして、準優勝までしている。英語を学んでいる日本人の一体どれだけの人が弁論大会に出場しようとするだろうか。日本人の英語が出来ない理由がここにありそうだ。

とにかく本書は読んでいてここちがいい。マーティのJ-POPレビューはほとんどが肯定的であり、上で言ったようにマーティのキャラがいいこともその理由だ。「おかしな日本語だと思うところがあれば笑ってくれていいし、」と本書の冒頭で言うようにまったく飾らないのである。