本読み

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『フェイスブック若き天才の野望』

 

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

  • 作者: デビッド・カークパトリック,小林弘人解説,滑川海彦,高橋信夫
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2011/01/13
  • メディア: ペーパーバック
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フランス革命、明治維新、ソビエト崩壊、最近ではリビアの反乱、エトセトラ、エトセトラ。どれも歴史が変わる場面である。この本を読んでいると、フェイスブックもその歴史が変わる一場面に思えてくる。多少大げさではあるが。

本書はそのフェイスブックの成長過程が事細かに描かれている。読んでいるとその場にいたような気にさえなる。明治維新に興味がある人が司馬遼太郎の本を手に取るように、フェイスブックの誕生に興味がある人はこの本を手に取ることと思う。

フェイスブックは、ものすごいスピードで大きくなっていく。その過程はすさまじく、圧倒されてしまう。フェイスブックといえば、マーク・ザッカーバーグが有名だが、それ以外のメンバーもフェイスブックの成長に大きく貢献している。多くの個性的な人間が出てくるが、創業者のインパクトは強かった。彼が映画トロイに出てくるセリフを口癖にしている場面は、面白い。

また、セクハラの問題が社内で起こったときの対処方は、まるで「アリーマクビール」を見ているかのようだった。アメリカの会社は、現実にもこうなのかと驚愕した。

会社というよりも気の合う仲間が集まって好きなことをしているという感じだが、それでもなんとかなってしまう。問題が浮上するたびに、あわててそこを修理する感じである。

マーク・ザッカーバーグのプライオリティーは、お金よりもクールさやアイディアである。お金を第1目的にしていないことは、彼の言動からも伺える。たびたび会社を売る話が出てくるのだが、マーク・ザッカーバーグのフェイスブックへの思いが、それを踏みとどまらせる。

フェイスブックをやっている人が本書を読めば、フェイスブックにさらなる愛着が湧くと思う。お前はこんなにも苦労してここまでたどり着いたのかとほおずりをしたくなるかもしれない。