本読み

読書記録。1980年生まれ/男

「どちらとも言えません」の単行本化

普段雑誌を読まない。ただ新聞にのっている雑誌の見出しには目を通す。しかしその見出しを見て中身まで読みたいと思うことはない。ここまでが原則。例外は、「Number」である。この雑誌の見出しには時々気になるものがあり、わずかながら購入したこともある。

その「Number」に「どちらとも言えません」という面白いコラムがある。funnyというよりもinterestingという意味での面白さだ。

僕の手元にある2009年の9月号では、ヨーロッパの階級社会がテーマだ。歯に衣着せぬ物言いが売りの著者。ヨーロッパの階級社会を説明しつつ、日本人がいかに無知であるかを描いている。日本のメディアのレベルの低さにも言及し、「馬鹿な日本のマスコミついでに書くと、・・・」と手厳しい。

しかし、メディアはそれを承知でそういうこと(レベルの低いこと)をやっているのだと思う。注目をひきつけられさえすれば何だっていいのだ。

僕が記憶しているのは、2006年のワールドカップでのこと。日本がブラジルとワールドカップで対戦する前ぐらいだったと思う。ブラジル代表の選手に日本のメディアがインタビューをしていた。問題なのは、その内容。なんとブラジル代表の選手をつかまえて、「ジーコを知っているか?」と尋ねていた。どういう意味だろうか?知っているに決まっているではないか。その選手はアドリアーノであったが、寛大にもその質問に答えていた。「ジーコは、偶像(アイドル)だよ」と。

一体全体、あのインタビューは何を目的としたものだったのだろう。話はそれたが、このコラムが単行本になったらしい。読むしかない。

どちらとも言えませんどちらとも言えません
著者:奥田 英朗
販売元:文藝春秋
(2011-10)
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