本読み

本の感想や書評、本の案内ブログ、かつ自身の読書記録です。1980年生まれ/男

ハリーポッターの作者のスピーチ

オバマのスピーチの上手さやスティーブジョブズのスタンフォードのスピーチは日本でもそこそこ有名である。たしかにどちらも素晴らしいと思うけれど、このハリーポッターの作者のハーバードでのスピーチが僕は一番好きだ。2008年におこなわれたものだが、僕が知ったのはつい最近である。内容が素晴らしいだけでなく、ユーモアに満ちているのがいい。



どうでしょう。この最初の登場のシーン。本当にこのスピーチをするのが嫌なのよという雰囲気が出ているように感じるのは僕だけだろうか。もう緊張して困っちゃうわというのが顔に出ているようで面白い。それでも「あっ。私に向かって手を振ってくれている人がいる。手を振りかえさなきゃ」と思って(僕の想像だが)、遠慮がちに手を振り返している。そのしぐさが、かわいい。

失敗についての話では、「失敗を避けようと慎重に生きることもできるけれど、それは元から失敗していること」と同じだという。

ハイライトはこの部分。

「ハーバードの卒業生の皆さんは一体どれだけ世界に影響を与えるのでしょう。」

説得力がある。話の展開の上手さがこのセリフをよりグッとくるものにしている。彼女がアムネスティで参加した些細な行動ですら影響があった。また、人間は生きているだけで他人に影響を及ぼすことができるという。ならば、知性や勤勉さや学問もあるあなた方はもっと世界に影響を与えて当然でしょう、と激を飛ばしている。あなたの一つ一つの行動が国を超えて影響を与えることが出来ると。

僕は決して知性も勤勉さも学問もないが、自分がそういうものを持っている人間だと想像してこのスピーチを聞くと感動できた。実際にあそこに座っていた学生の感動はどれほどのものだったでしょう。

そして、寛大な友人にまつわるジョーク。会場が笑うシーンは、まるで映画を見ているかのようだ。本当に楽しそうに笑っている。