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本読み

本の感想や書評、本の案内ブログ、かつ自身の読書記録です。1980年生まれ/男

『働かないアリに意義がある』

 

働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)

働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)

 

今日の読売新聞の朝刊の編集手帳を見たら驚いた。この本を引用して政権を批判しているのだ。この本のことを、今日のブログに書こうとしていただけに驚いた。しかも、上手にまとめてくれている。だから、それをコピーしてここに貼り付けて終わり、なんてことも真剣に考えたのだけれど、それではここに書く意味がないので僕なりに書いてみる。 

「アリとキリギリス」のイソップ童話では、アリは働き者という事になっているのだが、実際のアリはそうでもない。地上で見るアリは働いているので、そう思いがちなのである。アリの巣の中では、働いていないアリも多く、中にはほとんど働かないアリもいるという。アリにもニートがいるのか。 

では、なぜ働かないのか?

それは、皆が同じように働いてしまうと組織のバランスが崩れてしまうからである。働くことに鋭いアリ(働く気がある)や働くことに鈍感なアリ(働く気のない)がいるのである。より正確には、色々なやる気のアリが万遍なくいるということである。 仮に全てのアリが働くことに熱心であると、目の前の仕事に全力投球をしてしまい、他の仕事が必要になったときに対応できなくなってしまうのである。

働かないアリにもちゃんとした理由があったのだ。みんなが働けば必ずしも生産性が上がるわけではないということをアリ達も分かっているのだ。ニートではなかったのだ。

これは、我々の社会にも当てはまるのではないか。ある人のやる気はとても少ないのに、ある人のやる気は誰にも止められないほどであったりもする。しかし、本書を読むとモチベーションが低いことにも必然性があるように見えてくる。