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本読みのはしくれ

本の感想や書評、本の案内ブログです。このブログは1980年生まれの男によって書かれています(受動態)。

『13歳からの反社会学』

社会の本

13歳からの反社会学13歳からの反社会学
著者:パオロ・マッツァリーノ
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
(2010-09-10)
販売元:Amazon.co.jp
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本書は、社会をどのように見たら楽しめるのかというのがテーマだ。情報の集め方や、データの見方などを説明している。また社会の出来事に関して、世論の見方はおかしいのではないのかと苦言を呈し、著者自らの意見を述べる。

例えば、「子供に見せたくないテレビ番組」のアンケートのおかしさを指摘する。平成20年の調査(見せたくないものを二つまで回答できる)では、1位に「ロンドンハーツ」が選ばれている。確かに1位は1位なのだが、実数を見てみるとこれが1位でいいのかと思ってしまう。3600人くらいが回答をしていて、その内のたった3.6パーセント(127人)が見せたくないと答えている。無理やり順位をつけると1位になるのだが、実際には、多くの親達は見せたくないとは考えていないのだ。 

こういう場合、見せたくない番組はあまりないようですねという結論にはせず、順位にしてしまう。日本はなんにでも順位をつけたがるとアメリカ人が言っていたのを思い出した。 

著者は、自分が読む本は面白いか役に立つ本であると言っている。そして本書はその両方を兼ね備えている。本書は、著者であるパオロ(自称イタリア人)と二人の中学生(男と女)の対話形式で進むところがある。その対話が面白い。みんな、気持ちの良いくらいにぼける。また、素直に生きることの大切さも思いださせてくれる。13歳が読んでも大人が読んでも楽しめる本だ。